orchestra

歌劇ザンパ序曲

このエロールという日本ではあまり聞き慣れない作曲家の曲であるが、私にとっては中学・高校の金が無くてレコードが買えなかった時代にNHKFMの「朝の名曲」という番組は有難いものだったし、この番組のオープニング時のテーマ曲だった「ザンパ」を演奏…

死の舞踏

サン・サーンス夏のファミリーコンサートに向けてこの曲の合奏練習を重ねて行くうちに、テーマがおどろおどろしい!この曲が少しづつ好きになってきている。私にとってサン・サーンスの曲といえば、小学校のときに音楽の授業で鑑賞した「動物の謝肉祭」や高…

 テューバ協奏曲

ヴォーン・ウィリアムズマイテューバを所有するような人(つまりテューバにはまってしまった人)でこの曲の存在を知らない人はおそらく一人もいないのではないか、と思われるほどテューバ奏者にとっては有名な曲。しかし、私自身はどうだったかというと、高…

ペールギュント

グリーグ小学校の音楽鑑賞でよく採りあげられ、フルートのソロがとてもさわやかな「朝の気分」が最も有名だが、劇のストーリーを追ってみると主人公のペールがとんでもない極悪非道の暴れん坊であったことに驚く。さすがにこの人物設定では小学生には刺激が…

クリスマス フェスティバル

ルロイ・アンダーソンそりすべり タイプライター ラッパ吹きの休日 ラッパ吹きの子守唄 ブルータンゴ などなど アンダーソンの曲はどれも親しみ易いメロディで聴く人に癒しを与えてくれるが、演奏する立場、とりわけテューバ奏者にとっては「つまらん!」の…

歌劇「ファウスト」

グノーかつて(30年程前)NHKFMのある番組のオープニングに使われていて「なんてきれいなメロディなんだろう!」と、いつもうっとりとして聴いていた記憶がある。それがグノーのファウストの一部であることは知識としては知っていた。フランス管弦楽…

威風堂々第1番

エルガー人気アニメ「あたしんち」のエンディングや「Cook Do の青椒牛肉糸」にトリオからの部分が効果的に使われたりして、一般的にもポピュラーになってきた。 別に私自身はさほど熱心なクラシックファンという訳ではないが、こういう風にクラシック音楽が…

バレー音楽「白鳥の湖」

チャイコフスキー現在DAKSのTVCMのバックに流れている「情景」のクライマックスシーンが一番興奮する。もっともCMでは途中で音が止められているのでガクッと膝が抜けてしまう。 ホルンの雄叫び、トランペット・トロンボーンのピンスポビーム、バス…

「わが祖国」より モルダウ

スメタナとにかくフルート。冒頭のフルートの「二人羽織」をどう攻略するか。フルート人口は管楽器の中ではダントツに多いだろうから名手も巷にあふれているはずなのに、アマオケに入ってきて合奏するということになると、勝手が違うという感じ。交代で演奏…

歌劇「アイーダ」より大行進曲

ヴェルディアマオケでこの曲をやる場合、長いオペラの中でしかもマーチだけでも相当なボリュームがある楽譜の、どの部分を切り張りして採用するかで快感の度合いが随分変わってくるのではないか。まあその辺のところは指揮者やスタッフのさじ加減まかせにな…

交響詩フィンランディア

シベリウスオケのテューバは出番が少なくて「暇!」。 だから漠然と皆の演奏を聴いていて自分の出番を「おとす!」。 その落ちたことを「誰も気付かない!」。 この失敗を取り戻すべく、次の出番ではちゃんといい音を出さなきゃと気合をを入れて音を出すと「…

大学祝典序曲 

ブラームス「アマオケに大人気のブラームス」の序曲である。気分が上々の時季に作曲したらしく、ブラームスにしては雰囲気がやたらと明るい。 そしてテューバ奏者の表情も明るい!目立つところがあるわけではないが、そこそこ出番もあり、トロンボーンとのハ…

歌劇「カルメン」組曲 

ビゼー 演奏会用に編曲された版は、第1組曲と第2組曲になっているが、テューバは第2組曲にしか乗らない。 テューバ的には、「つまらない」とまではいかないが、居ても居なくてもさほど問題は無さそうというのが正直な感想。しかし親しみ易い曲なため、現…

「ファウストの劫罰」より ラコッツイマーチ 

ベルリオーズ聴いているぶんには幻想交響曲を連想させるような雰囲気のあるいい曲なのだけれど、テューバの音域が高い(幻想も高いが)のでアマチュアにはちと辛い曲。F管やE♭管でやればいいという声があるが、所有してなければ仕方ないし、この曲をきっか…

オーケストラストーリーズ となりのトトロ

久石 譲 超人気アニメ映画「となりのトトロ」の音楽を担当した久石譲が自らサントラとは別に管弦楽のコンサート用に編曲(約30分)したもので、ナレーションの入るタイミングから種々な効果音まで微に入り細に入り指定がされていて、作曲者のこの曲に対す…

悲劇的序曲 

ブラームス編成表によるとこの曲にはテューバが存在する。CDを聴くと題名ほどには暗くなく良い曲なので演奏会での前プロに決めた。楽譜を注文した。届いた。譜読みを始めた。 「エー!?」 譜面のほとんどが影譜!テューバが演奏する小節を数えたら37小…

美しく青きドナウ 

ヨハン シュトラウスアマオケでは演奏する機会の多い、ヨハン・シュトラウスの代表曲。 たくさんあるウインナワルツ系の曲にテューバが編成に加わることは稀なのだが、この曲はトロンボーンとテューバの一本づつが仲良くお邪魔している。吹く場面はほとんど…

交響曲第8番「ドボ8」

ドヴォルザーク俗に「田舎くさい」とか「肥やしの匂いがする」などひどい言われ方をするが、それだけ穏やかで懐かしく心安らぐ曲であるということだ。テューバ的には、「新世界」のように出番が16小節だけということはなく、トロンボーンとともにブイブイい…

歌劇「イーゴリ公」序曲

ボロディン「イーゴリ公」といえば「だったん人の踊り」と普通は反射的に連想するが、これは「序曲」である。現在、歌劇「イーゴリ公」は滅多に演じられることはないので、この曲はあまり耳にする機会がないわけだが、なかなかどうして曲の構成が若干ちゃち…

交響曲第5番「チャイ5」

チャイコフスキー初めてこのチャイ5を聴いたのはライブ、でしかもオケでは無く吹奏楽だった。当時高校2年生で吹奏楽コンクールの東北大会に出場した私は、自分達の出番を終えて客席に陣取り、他校の演奏を聴いていた。当時全国大会金賞常連校の「秋田南高…

交響曲第9番「新世界」

ドヴォルザーク第2楽章の「家路」や第4楽章の冒頭など、誰でもが知っている超有名曲であるが、テューバとしては、演奏する小説の総合計がたった16小節しかない(第2楽章の冒頭と終盤にある金管コラール)。この出番の少なさをテューバ奏者としてどう感じるか…

交響曲第2番「ブラ2」

ブラームス「本当にアマオケ(特に弦)の連中はブラームスが好きだねー」って感じで、選曲の際アンケートをとると必ず上位にランクされるアマオケ演奏会の超スタンダードナンバー。テューバの乗るブラームスの曲は全部で4曲しかなく、交響曲ではこの第2番だ…

楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

ワーグナーテューバ奏者に生まれてよかった!ということを実感できる最高の曲。のっけから重厚なハーモニーの最低部を流し、その後のファンファーレではトロンボーンとの四重奏、後半に入っていよいよあの有名なメロディーを朗々とそして延々と奏でていると…