テューバ協奏曲

ヴォーン・ウィリアムズ

マイテューバを所有するような人(つまりテューバにはまってしまった人)でこの曲の存在を知らない人はおそらく一人もいないのではないか、と思われるほどテューバ奏者にとっては有名な曲。

しかし、私自身はどうだったかというと、高校生になるまで存在を知らず、存在を知ったからといって岩手の片田舎では音源を手に入れる事もできず(30年前の話)、社会人になってローンでマイテューバを購入したのが逆に仇となって超貧乏に陥ったため、音源も再生装置もテレビすらしばらくの間持っていなかったのだ。

やっと手に入れたのは24歳のときだった。秋葉原石丸電気で輸入版LPをゲット!
初めて聴くコンチェルトの印象は、牧歌的でのどかな旋律で、決して洗練されたものではないけれど、好ましいものだった。特に2楽章は美しい旋律(「ロマンス」という題名で単独演奏されることもある)である。演奏自体もなかなか味のあるものだったと思う。
楽譜も入手して演奏可能な部分だけさらってみたりしたが、悲しいかなヘナチョコアマ奏者はすぐに飽きてしまい、CDの時代に変わった数年後、LPを手放してしまったのである。

記憶では、カップリングの曲は、「オーボエコンチェルト」と「揚げひばり」のオールVWアルバムだったと思うのだが、ソリストの名前やオーケストラ、指揮者なども全く憶えていない。
現在手元にあるCDはパトリック・ハリルドのものとジョン・フレッチャーの2枚でどちらも名盤であるが、返す返すもLPを手放してしまったのが悔やまれる。

いったいあのソリストは誰だったのだろう?

Symphony No 5

Symphony No 5

ウィリアムズ:交響曲第6番

ウィリアムズ:交響曲第6番