野球応援
悪性リンパ腫が再発したので本日より入院治療することとなった。これで年内は愛するテューバに触れることができなくなってしまった。せっかく先月久し振りの演奏会の美酒を味わったばかりなのに残念でならない。
私が書いているもう一つのブログ「快楽のラヂヲ」http://plaza.rakuten.co.jp/tubaboy/に「悪性リンパ腫闘病記」として駄文を披露しているので病気に興味のある方はこちらへ。
さて本題に戻ろう。
今まさに甲子園球場では高校野球の真っ盛りである。私の場合の野球応援といえば中学生時代、スーザフォンの殺人的な重量により、左肩のアザがしばらく消えることが無かったということのみ突出しており、悪い印象しかない。
TV観戦していると、試合の行方よりも吹奏楽が何の曲を演奏しているのかとか、ゴキゲンなコンバットマーチをやっているなとか、そちらの方に神経が往ってしまっている自分に気付く。
そこで以前から感じていた素朴な疑問。
こうやって甲子園大会に出場する学校で、吹奏楽も全国大会の常連ということも少なくないと思うのだが、例えば 天理高校、銚子商業、常総学院等々・・・。甲子園の応援ではいったい誰が演奏しているのだろう?コンクールに出られない1・2年生?それとも熱血OB?まさか全校あげての応援ということでコンクールに出る人達もバリバリ演奏してる!?
どうなんでしょ。
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再び第一組曲
昨夜18:55からTBS系テレビで放映した「これが地球の絶景!!世界の瀑布スペシャル」をなにげなく視ていたら、アフリカの超巨大滝ビクトリアにカメラが近づく際のバックに流れていた壮大で力強い曲にとても馴染みがあるのに気がついた。
すぐには曲名が出てこなかったのだが、「あっ!これはホルストの第一組曲の1曲目シャコンヌのラストじゃないか」
多くのテレビ番組や映画などで「普通に」クラシック音楽がバックに使われているが、そのほとんどは管弦楽曲だったり、室内楽、そしてピアノソロであることが多い。吹奏楽を使用するのを聴いたのははじめてのような気がする。おそらく番組企画スタッフの中に吹奏楽経験者がいたのだろう。
数多くある吹奏楽の楽曲の中から古典中の古典であるホルストの第一組曲が選ばれたのはまあ当然というか無難というか、場面にぴったり合っていた。
吹奏楽では表題音楽、情景音楽がとても多いので、今後テレビ番組の中で吹奏楽を使用するケースが増えていくことになるのかもしれない。
大手広告代理店関係の皆さん、まずはCMで吹奏楽を採用してみてはどうだろう。
- アーティスト: フェネル(フレデリック),ヘンデル,アルノー,キング,シュトラウス,スーザ,ウィリアムズ,グレインジャー,ホルスト,クリーヴランド管弦楽団管楽セクション
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本番演奏中に地震!
1年間のプチブランクから復帰して最初の演奏会の本番が本日あった。
「魔法とファンタジー」という企画物のファミリーコンサートで、1曲目サン・サーンス「死の舞踏」を無難にこなし、2曲目のムソルグスキー「禿山の一夜」でテューバをブイブイ炸裂させて調子に乗ってきた。
3曲目はドリーブの「コッペリア」で「スワニルダのワルツ」を優雅に演奏して終盤に差し掛かった頃、突然ステージと客席がユラリユラリと大きく揺れだしたではないか。皆心の中では「おいおい大変なことになったぞ」と思いつつも曲の途中だったので止めるわけにもいかず、音をまっすぐ出すこともままならない状態なのに最後まで演奏しきってしまった。まだ大きく揺れている最中なのに会場からは大きな拍手喝さいがおこり、なにやら異常な雰囲気に一時は騒然となった。
まあ、そうこうする内に揺れは収まり、演奏会の出だしの頃のいやな緊張もほぐれ、続きの「マズルカ」では伸び伸びとした演奏をすることができた。懸案だったテューバのいそがしい&高音のパッセージも「乗り」でこなすことができた。まさに「怪我の功名」である。
演奏会の後半では楽器紹介と音楽物語デュカスの「魔法使いの弟子」(テューバは出番なし)をやった。会場にはファミリーコンサートということもあって小さいお子さんもたくさん見受けられたので、テューバの楽器紹介では童謡の「ぞうさん」をを演奏したのだが、予想以上に評判がよろしく、個人的には嬉しい出来事であった。またコントラバスの楽器紹介ということで、マーラーの交響曲1番「巨人」の3楽章のさわりをやったのだが、必然的にテューバのソロもやることになり、滅多に無い機会だったのでとてもいい経験になった。
演奏会の本番の最中に大きな地震に襲われたのは生まれてはじめての経験だったのだが、意外と冷静でいられたのには我ながら以外であった。演奏者、聴衆、会場のスタッフに一人の怪我人も無かったのは本当に良かったと胸をなでおろしている。
そして最後は久々に味わう「打ち上げ」のビールである。もう最高!これだから楽器はやめられない。
- 作者: 彼女を守るプロジェクト,渡辺実
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唇に吹き出物!?
月曜日に下唇の赤い部分と肌色の部分のちょうど境目に根の深いニキビ(20歳を過ぎたら「吹き出物」と呼ぶらしい)ができた。
「寝酒」と称して芋焼酎を一合ほど愛飲することを日課としている罰が当たったのかもしれない。
いずれにしても、これは金管奏者にとって恐怖のできごとである。吹奏するためには適度な圧力が必要なので、テューバのマウスピースがちょうど「吹き出物」に当たり、痛くて演奏に対する集中が困難になるのである。
プロの奏者のなかには、このような最悪の事態を防止すべく、日頃から「チョコラBB」などのビタミンを採っている方も多いと聞く。
幸いにもアマチュアは週一プレイヤーがほとんどで、私の場合も、明日土曜日が練習日なので、火曜日につぶして脂肪のかたまりを押し出すという「荒療治」を施したおかげでなんとか間に合いそうな雰囲気である。そして来週の土曜日の演奏会本番までには完璧な状態で迎えられそうな気がしてきた。実に危ないところであった。
楽しい楽しい音楽活動も、「健康」あっての賜物であることはいうまでもない。たかがひとつのニキビであっても弦や打の奏者には殆ど影響を与えなくても金管奏者には深刻な問題。逆に管楽器奏者にとって問題なくとも他の楽器には大問題であることもあるだろう。
本番がある以上プロもアマもなく、コンディションを整えることに精力を傾けるべきである。
さて私は何をしよう?
芋焼酎の寝酒はやめられそうにないが・・・。
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組曲「百年祭」
J.モリセイ
オケの練習に行く道すがら(いつもオケのトロンボーン奏者の車に乗せてもらっている)、珍しく吹奏楽のCDがかかっていて、なにげに聴いていたら、突然なにやらとても懐かしく心の琴線を揺さぶる曲が始まった。
おお!これはモリセイ、しかも組曲「百年祭」ではないか!
中学3年の吹奏楽コンクールが終わり(B編成ながら初の東北大会出場をはたした)、文化祭まであと一ヶ月しかなかったのだが、なぜかこの曲をやることになり、一生懸命練習した記憶が甦ってきた。(30年以上前の出来事)
吹奏楽関係者ならば、「モリセイはスクールバンド向けの易しい曲ばかりだから一ヶ月もあれば充分でしょ。」と言うでしょうが、弱小中学校にとってはそれとて大変な「大曲」であり、テューバにはメロディこそないものの、けっこう忙しく指を動かさなくてはならず、中坊の私にはとても「初見」ではできないシロモノだったのである。
したがって日曜祭日も関係なく練習を重ね、さらえばさらうほどできるようになるのが目に見えたという点と、短時間で曲をものにしたという点で自信がつき、ある意味コンクールの自由曲よりも印象深いものとなった。
その後進学した高校では「皇帝への頌歌」や「中世のフレスコ画」といったモリセイの代表曲を演奏する機会があったのだが、やはり組曲「百年祭」が一番想い出深く、機会があればもう一度やってみたい曲となっている。
このCDに組曲「百年祭」が収録されていたのだ
- アーティスト: 吹奏楽,フレデリック・フェネル,東京佼成ウィンド・オーケストラ
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死の舞踏
サン・サーンス
夏のファミリーコンサートに向けてこの曲の合奏練習を重ねて行くうちに、テーマがおどろおどろしい!この曲が少しづつ好きになってきている。
私にとってサン・サーンスの曲といえば、小学校のときに音楽の授業で鑑賞した「動物の謝肉祭」や高校3年のときに吹奏楽コンクール東北大会の弘前南高校の演奏で初めて聴いた交響曲3番「オルガン」が思い出深いのだが、この「死の舞踏」はこの二つの曲が絶妙にリンクしている部分が多いと思われるのだ。
作曲当時「木琴」は管弦楽で使用する楽器としては認識されていなかったらしいのだが、サン・サーンスは「死の舞踏」で「骨の音」として木琴を採用、その印象的なフレーズをそのまま「動物の謝肉祭」の「化石」に引用している。だから初めて「死の舞踏」を聴いたときは「?」と思ったものだ。
またオーケストレーションでのフルートの使い方が「オルガン」を彷彿とさせる部分が多く、まるで「オルガン」を演奏しているような(「オルガン」を演奏したことは無いが・・・)錯覚をおぼえてしまう。
テューバにとって特に「おいしい」部分がある訳ではないが、121小節からと129小節からのCのロングトーンは、何故か理由はわからないがとても心地よく、私にとっては「快楽のテューバ」な部分となっている。
- アーティスト: マルティノン(ジャン),マスネ,イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
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サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」/フランク:交響曲ニ短調
- アーティスト: アンセルメ(エルネスト),フランク,スイス・ロマンド管弦楽団
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入れ歯
情けないことに入れ歯をつくることになった。
幼少の頃から歯槽膿漏ぎみだったらしく、20歳を過ぎる頃から歯がポロポロ抜け出し、今では奥歯(臼歯)が1本しかない有様。このままでは食事もままならず、栄養面でも噛み合わせの不具合からくる不健康面でも心配されることから「入れ歯」に踏み切ることとなった。
43歳で「悪性リンパ腫」を患い(現在も継続治療中)、45歳で「老眼」が発症、髪の毛も薄くなりはじめ、「悪性リンパ腫」に対する恐怖感から「鬱病」にもなり、そしてとどめは「入れ歯」である。
この状態でよく「お気楽に」テューバを演奏しているものだと我ながら感心する。が、逆に言えば楽器を演奏している間はその全てを忘れていられるという面も否定できない。
私の場合、演奏するときは「入れ歯」は装着していない。とてもじゃないが異物か口にあるのに演奏なんてできない。
が、私の知り合いのアマチュアホルン奏者で、「総入れ歯」の人がいる。年も私よりかなり上ではあるが、なんとかアマチュアレベルでは標準(何をもって標準とするかは難しいが・・・)の演奏を保っている。尊敬に値すると思う。
管楽器奏者にとって「歯は命」であるが、歯は無くとも演奏したい情熱があればなにするものぞ、である。むしろ口の中の容積が広くなって良い音が出せるかもしれない!?中高年の金管楽器奏者の皆さん、諦めずに最後まで「ラッパ」を吹き続けましょう!
新潟市立東山の下小学校同級生の元テューバ吹きで今はホルン吹きの「古ちゃん!」、あなたはいかがですか?
- 作者: 根本俊男
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