組曲「百年祭」

J.モリセイ

オケの練習に行く道すがら(いつもオケのトロンボーン奏者の車に乗せてもらっている)、珍しく吹奏楽のCDがかかっていて、なにげに聴いていたら、突然なにやらとても懐かしく心の琴線を揺さぶる曲が始まった。

おお!これはモリセイ、しかも組曲「百年祭」ではないか!

中学3年の吹奏楽コンクールが終わり(B編成ながら初の東北大会出場をはたした)、文化祭まであと一ヶ月しかなかったのだが、なぜかこの曲をやることになり、一生懸命練習した記憶が甦ってきた。(30年以上前の出来事)

吹奏楽関係者ならば、「モリセイはスクールバンド向けの易しい曲ばかりだから一ヶ月もあれば充分でしょ。」と言うでしょうが、弱小中学校にとってはそれとて大変な「大曲」であり、テューバにはメロディこそないものの、けっこう忙しく指を動かさなくてはならず、中坊の私にはとても「初見」ではできないシロモノだったのである。

したがって日曜祭日も関係なく練習を重ね、さらえばさらうほどできるようになるのが目に見えたという点と、短時間で曲をものにしたという点で自信がつき、ある意味コンクールの自由曲よりも印象深いものとなった。

その後進学した高校では「皇帝への頌歌」や「中世のフレスコ画」といったモリセイの代表曲を演奏する機会があったのだが、やはり組曲「百年祭」が一番想い出深く、機会があればもう一度やってみたい曲となっている。


このCDに組曲「百年祭」が収録されていたのだ

吹奏楽名曲選 祝典音楽

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