現役復帰リポート No,5

ついに本日、合奏練習に参加した。


この日に向けて2週間ほど前からMP3プレイヤーに今回やる曲を収録して通勤時間を利用して聴きまくり、特に耳に新しい「死の舞踏」は曲の感じをつかむため繰り返し聴いた。


楽器を実奏したのは前回のリポートから今日までで、2回。しかも合奏練習が近づいていたので、基礎練習を省略して、CDに合わせて演奏することを繰り返す、という「超強引な力わざ」に打って出たのである。それでもトータルで一時間に満たないささやかな練習である。


本格的な「音だし」をしたかったので、合奏の90分前には現場入りし、ロングトーンタンギングリップスラー等ひととおりこなした。(思うようにいかず落ち込んだが・・・)


ある程度のフィンガリングの感覚はつかんだ気がするが、「コッペリア」の早くて高音なパッセージの部分は全くさらえてないので、不安ではちきれそうなまま合奏に臨んだ。


幸いにも本日は「禿山の一夜」からだったので「ほっ」とした。またオケ全体の錬度もそれほど進んでおらず、ことさらテューバがつっつかれることもなく、他のパートが指摘されている最中に「こっそり指使いをさらう」ことができ、事なきを得た。


次にやった「死の舞踏」も、通勤時間に繰り返し聴いたおかげで音の入りのタイミングで迷いは無く、ズバッと決めることができた。


まさに実戦の最中に「合奏の感覚を取り戻した」という「泥縄・綱渡り」の合奏であった。


今後の課題としては、練習時間が取れない中での件の「コッペリア」の早いパッセージの指さらいと高音の克服である。さすがに一年以上のブランクで、上のGより上の音はキッチリ当たる確率が少なく、プルンプルンしまくり。そしてハイCより上は頭の中では鳴っているのに実音として聞こえないという情け無い状態なのである。


ま、なんだかんだ言っても実り多い一日ではあった気がする。