私のテューバ遍歴(社会人)

ヤマハ YBB-201 3ピストンアップライト(日本)
ヤマハ新宿吹奏楽団に入団した時私が所有していたのはマウスピース(バック24AW)だけだった。従ってマイテューバを手に入れるまでは団の備品にお世話になったわけだが、これがひどいポンコツだった。音程に定評のあるヤマハのはずなのに最初のオーナーの癖がついてしまったようだ。しかも3ピストンなので音程の補正もままならず苦労したため、マイテューバを購入する欲が一気に爆発した。


○ヴェルトクランク B♭4ロータリー(旧 東ドイツ
手持ちの予算では無理で、不足分を分割クレジットにしてようやく購入。ヤマハ池袋店、銀座店の2店で試奏しまくりで決定。ノーラッカー肉薄のため深く柔らかい音、懸念した音程も共産圏のわりには及第点。この楽器は現在の楽器の下取りで手放すまで20年以上私と苦楽を共にした。


○B&S CC3198S 4ピストン1ロータリー(ドイツ)
初めてのC管で、今まで30年間にわたるB♭読み替えの癖が抜けず、読譜に非常に苦労をした。ベル太く肉厚で重量級なので取り回しは大変。しかし発音の反応が俊敏で音色は明るくでかい音が出る。
1本でオーケストラ全体を支えることのできる逸品。


こうして振り返ってみると、自分も世間(岩手県?)もひっそりと貧しくてなにやら時代を感じてしまい、恥ずかしくもあり懐かしくもありの心境になる。

私のテューバの原点は今はもう存在しない国、旧チェコスロバキアからだった!