現役復帰リポート No,4


ついに1年振りに音を出してみた。


最初に3分ほどバズイングしたあと、おもむろに楽器にマウスピースを装着し、「いつもぐらいに」チューニング管をそれぞれ抜いて、音は出さずに息だけを吹き込んでみる。


全ての管に息が通るように、ピストンとロータリーを任意に動かしまくる。2〜3分すると徐々に楽器が暖まってきた。いよいよその時がきたようだ。


一番出しやすいGから上下のCまでひとつひとつ確かめるように音をだしてみた。
横隔膜と腹筋が貧弱になったため安定感のあるものは望めないものの、意外とあっさりと音は出てくれた。


調子に乗って下はペダルノートのCまで、上はハイCまで、音程や発音や音色度外視の「出すだけ」はなんとかできた。


しかし「リップスラー」は思うようにいかない。もともとリップスラーは苦手で、金管セクション全員でユニゾンリップスラー練習をしているときなど、皆の「お荷物」状態だったわけだが、今日はあまりにもひどすぎる。仕方が無いのでバルブを使用した「半音スラー」から地道にスタートするしかなさそうだ。


不思議なもので、前回楽器のメンテをしたときは1番バルブの動きが緩慢だったのが、実際に音だしをしているうちに動きが良くなったのや、「カチャカチャ」いってた5番ロータリーも無言になったのには驚きである。
これはひょっとして「必殺!唾液効果」か。


自宅での音出しだったので、近所迷惑を考慮してたった15分ほどで終了したのだが、本日は一歩も二歩も前進したような気がする。


音を出すだけに限っていえば、「自転車の運転」と同じようなもので、一度覚えたら、頭では忘れていても体が覚えているらしい。


なんとかなりそう!?


朝練 テューバ 毎日の基礎練習30分 渡辺功 著

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今後はこの教本を参考にゆるゆると進んでいきたい。