テューバ吹きのタビーちゃん

私が時々お世話になっているT市民オーケストラは夏のファミリーコンサートで毎回ナレーション入りの企画物をやっている。企画するスタッフの方々の苦労は並々ならぬものがあると思うが、お手伝いで出演する身には楽しさのみを味わうことができるのでワクワクする。

で、毎回そのナレーションを担当しているのがFM川崎でクラシック音楽の番組をもっているフリーアナウンサーのA女史で、Aさんのナレーションを聴くのもまた楽しみのひとつなのである。

数年前、演奏会の打上の宴席でAさんと歓談した際「あなたテューバなら タビーちゃん ご存知?」と問われ、名前は聞いたことがあると答えると「私がナレーションするから今度一緒にやりましょう!楽譜も音源も持ってるから」と、後日楽譜と音源をいただいた。

その音源はなんとAさん本人のナレーションで、演奏は知り合いのプロテューバ奏者がやっているものだった。ストーリーは実に単純なものだが、「世の中にこんなにテューバ奏者に暖かい眼を向けた作品があったとは!」と感動してしまった。

楽譜自体はそれほど困難ではないと思うのだが、いざ実際に音をだしてみると勝手が違う。なにぶん普段伴奏ばかりできちんとしたメロディを演奏し慣れていない為全然様にならないのである。これはもし本当にどこかで披露するようなことになったら、相当入念に練習しなければならない、と思いつつ月日が流れて今に至り、Aさんとの約束は実現できていない。

Aさん、ごめんなさい!

Tubby the Tuba

Tubby the Tuba