TRAVELIN’LIGHT - 快楽のテューバ

Sam Pilafian

エンパイアブラスのテューバ奏者サム・ピラフィアンのジャズスタンダードナンバーのアルバムである。

金管楽器奏者にはクラシックとジャズの両刀使いという人が少なくないが、このサム・ピラフィアンもその一人と言えよう。

私の周りにも素人ながらやはり両刀使いという人がおり、クラシックもそれほど得意ではない上にジャズは全くど素人の私からすると羨望自虐の境地に陥る。

このＣＤを聴くと、どんなにジャジーな演奏をしていても、基礎からきっちりと築き上げた生真面目さが見え隠れする、高度なテクニックに裏打ちされたスマートな演奏である。

これを良しとするか否かは文字通り好みの問題。私はこの演奏、けっこう好きだなァ。