テューバかかえて

大石 清

サブタイトルは「大石清の助手席人生」
タスキには「吹奏楽を支えてきた男の青春そして足どり」とある。
私はこの本を本屋で発見した時、なんのためらいもなく購入してそれこそ「むさぼり」呼んだ。

大正12年11月生まれと言うから私の父より2年先輩になる。大石清東京音楽学校、私の父は東京美術学校なのでひょっとしたらキャンパスで顔を合わせているかも知れない。なんとなく親しみを感じる。(全然無関係なのに)

第2次世界大戦後混乱期の管弦楽団や映画音楽の録音、進駐軍向けのジャズバンドなどで活躍した。

東京音楽学校の学友には、岩井直溥(ホルン)、團伊玖磨(作曲)、平井哲三郎(作曲)、藤田由之(打楽器)、大町陽一郎(指揮)らがおり、ジャズバンドでは松本伸(テナーサックス)、森山久(トランペット 森山良子の父、森山直太郎の祖父)、原信夫(テナーサックス)、笈田敏夫(ボーカル)、松本英彦(テナーサックス)、ジミー竹内(ドラム)、森寿雄(トランペット)、鈴木章二(クラリネット)などと一緒にやったという、名前を挙げただけでもワクワク胸騒ぎのするうらやましい交友の持ち主だ。

社会人になってからも自分でテューバを購入して、管弦楽なり吹奏楽なりJAZZなりで楽しむんだ!という人はぜひ読んだ方がいいと思う。一生をテューバとともに歩み、縁の下の力持ちを実践した大石清の生き方から、今後の自分の行き方のヒントがあるかもしれない。


大石清の助手席人生 テューバかかえて

大石清の助手席人生 テューバかかえて