再び「シンフォニア・ノビリッシマ」

ジェイガー

憧れの「ノビリッシマ」を生で聴く機会があったので横浜の西区公会堂に行ってきた。公会堂はステージもキャパも小規模であったが、7〜8割程度の客の入りで、赤ん坊が本番中泣いていたことを除けば、アマチュア吹奏楽団の「手作り無料ささやか演奏会」といった趣で適度の快適さであった。テューバも女性と中年の男性の2人しかいなかったが、小編成だったので問題なかった。

自分が演奏したのを除けば、純粋にステージ上の「生ノビリッシマ」を聴くのは実に30年振りぐらいだ。こういう時は演奏の上手い下手は関係ないもので、ただただ大感激で背中がゾワゾワしっぱなしだった。

いつも思うのだが、こういうアマチュア吹奏楽団の演奏会を聴きにくる人ってどんな人達なのだろう?
出演者の縁故関係・友達・会社の同僚・学校の同級生、私みたいに元吹奏楽小僧、無料だからとただの通りすがり、同じような環境で頑張っている他の吹奏楽団員、といろいろ考えられるが、純粋に「音楽ファン」や「吹奏楽ファン」はどれ位の割合なのだろう、多分5%にも満たないのではないか。何の根拠も無いけれど、その割合が3割を超えたとき、初めて吹奏楽に「市民権」が得られたときといえるのではないか。
アマオケの人達(全てとは言わないが)の、吹奏楽に対する偏見や卑下の態度が無くなればいいと心から願う。

ウィンド・スタンダーズ(11) ロバート・ジェイガー作品集

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