三匹の猫

ヘイゼル

クラーケンを単独の見出しで紹介した手前、三匹すなわち3曲をひとくくりに紹介するのも変なのだけれど、3曲続けて演奏することが多いようなので。

1、ミスター ジャムス
フリューゲルホルンをフィーチャーして甘くムーディーな感じ。後半はピッコロトランペットが華やかさを加えており、個人的には3曲で一番お気に入りだ。

この曲もクラーケンと同様の超低音が時折出現するが、ハーモニーの一要素なので音程が確かであれば音量はさほど気にならない。

2、ブラック サム
アンニュイなそれでいてお洒落な曲。和音の厚みが薄い部分が多いので、ボロが出やすいかもしれない。

テューバは中間部にフレーズとフレーズの間を繋げる感じで跳躍系のソロがある。ちょっと高い音が含まれているけど、私の場合何回もさらっているうちに勢いでできるようになった。うまくいけば勿論気持ちイイ!

3、バーリッジ
一番ジャズテイストが濃く、乗りも良くカッコイイ曲。
猫シリーズ全ての曲にあてはまる事だが、10重奏なので10人全員がある程度のレベルに達していないと演奏が成立しない。とりわけバストロンボーン、そうバストロはプロ並が望ましい。

なぜテューバ奏者が猫シリーズを好きかというと、その(上手い)バストロとの連携やからみが実に幸福感をおよぼすのである。バーリッジも激しいリズムをバストロと交互にきざむのが楽しい。

アンコール集

アンコール集

  • アーティスト: フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル,ヘイゼル,ジョプリン,アブレウ,モンティー,ドビュッシー,プレムル,J.ガーデ,ハワース(エルガー),アイヴソン,ハワース
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/01/25
  • メディア: CD
  • 購入: 5人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログ (6件) を見る


ちなみに、ヘイゼルは「3匹の猫」「もう1匹の猫」と続きこれら4曲を”Cat Suite”「組曲 猫」と名付け、さらに”Three More Cats”「もう3匹の猫」も作曲しているのである。つまり全7曲の猫王国を築いたことになる。私は演奏したことが無いけれど、CDを聴く限り、とてもゴキゲンな曲に仕上がっている。いつかは挑戦したいものである。

ブラス・キャッツ:クリス・ヘイゼルのブラス音楽 Brass Cats

ブラス・キャッツ:クリス・ヘイゼルのブラス音楽 Brass Cats