「ラ・ペリ」よりファンファーレ

デュカス

この曲のテューバは、冒頭のＡ♭がパキッと出せればあとは勢いに乗ることができる。初めてこのファンファーレをやった時はこの音がちゃんとあたる確率は５割程度しかなくとても不安だったので、あらかじめこっそりとピアニシシモでオクターブ下の音を出しておいて一生懸命脳裏に刻み付けて臨んだりした。

このファンファーレを式典などで実際に演奏する場合、ファンファーレと言いつつ長めのちょっとした小曲になっているため、作曲者のデュカスには申し訳ないが、勝手に出だしとラストをくっつけて超短縮バージョンでやったりしている。

勿論コンサート形式のときはノーカット。なにしろ全体的にコード進行が気持ちいいので皆の音程がピタリと決まるとまさに快感なのである。もしも金管奏者内で「好きなファンファーレ」のアンケートをとったら、おそらくかなり上位にランクインするのではないかと思われるが如何だろうか。

デュカス:魔法使いの弟子

市民のためのファンファーレ フ