ソロテューバのための組曲

ハートレー

今、世界中のテューバ奏者がＣＤに録音し、インターネットで検索すれば居ながらにして入手が可能だが、私が高校生の頃はテューバといったら英国ならジョン・フレッチャー、米国ならロジャー・ボボ、日本なら多戸幾久三しか知らなかった。単に無知なだけだったのかもしれないが。

そのジョン・フレッチャーの名盤「魔法のテューバ」（石橋メモリアルホール１９８０年４月録音）に耳タコ状態だった私は、長いブランク明けをした８年程前のある日、銀座のヤマハでこのアルバムに収録されていたハートレーの組曲の楽譜を発見したときは本当に飛び上がるほど嬉しくて興奮してしまった。

その後少しずつ譜読みを始めたわけだけれど、レコードで覚えている音と自分の音の落差（勿論技術的にも）に愕然としてなかなか先に進むことができない。素人の浅はかさか、楽譜入手で喜んだのもつかの間で実際には三日坊主で頓挫してしまい、われながら情けないやら腹立たしいやら。それでもいつか人前でこの曲を演奏する日が・・・来てほしい。そしたら快楽快楽！

魔法のテューバ

ボビッシモ/チューバ名演集