のだめカンタービレ

二ノ宮知子


melchiさんの日記id:melchiに触発されて、噂の「のだめカンタービレ」を第1巻〜11巻まで大人買い&一気読みしてしまった。

実に素晴らしい!
シチュエーションは全然違うが、ギャグの質があの名作「伊賀のカバ丸」に通じるものがあるのではないかと思った。

登場人物の音楽に対するひたむきさは、私自身の高校時代、心の片隅にちょっぴりだけひっかかっていた「音大への憧れ」をふと思い出してしまい、職業的には全く違う方向に進んでしまった自分に、あまりに遅すぎる後悔を覚えさせてくれた。


どんな「おちゃめなテューバ奏者」がストーリーに絡んでくるのかと期待して読み進むがまったく現れず、改めてマイナーな楽器であることを思い知らされる。

が、見つけたぞ、第9巻の96ページ下に1コマだけ登場!
歴史的発見か「新種のテューバ!!」大きさはF管テューバとユーフォニュームの中間ぐらいで、ピストンバルブを左手で操作しているではないか!?千秋さまの指揮で学生オケがR・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」を演奏しているときの場面である。
おお、陽の当たらない楽器テューバに「のだめ」は「愉快な悪戯」をしかけているのか・・・。


ところで、第10巻から11巻にかけて、国際指揮者コンクールに登場する日本人指揮者「片平」の指揮振りやキャラクターにふれて、現在国際的に大活躍している指揮者の広上淳一氏を思い出だしたのは私だけだろうか。

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))