SPITFIRE

WALTON

「クラウン・インペリアル」などで吹奏楽ファンにはおなじみのイギリスを代表する作曲家ウォルトンの代表曲のひとつ。


元曲は管弦楽だがフィリップジョーンズブラスアンサンブルが金管アンサンブルでレコードに収録したことによって日本でも周知された。(と、かってに想像している。)


プレリュードとフーガの2部構成で、プレリュードは英国伝統の華麗かつ重厚なハーモニーでエルガーの「威風堂々」を彷彿させる「熱くなる」曲。一転、フーガはバッハのそれとは大きく異なる「激しい」音の応酬が繰り広げられ、これも各楽器郡のバトルが熱い。


最近、このウォルトン管弦楽曲を集めたCDを入手してこの「スピットファイヤー」を聴いてみたのだが、管弦楽版はしっとりとしていていい味わいをだしている。ちなみに「クラウン・インペリアル」も相変わらず「しつっこい」感はあるものの管弦楽版はまだ吹奏楽版よりは聴きやすいかと思われる。


「スピットファイヤー」について私自身は、20年ほど前金管アンサンブルの「初見大会」で一度演奏したきりなのだが演奏していて非常に「熱く」なった記憶がある。この曲も例によって管弦楽ではテューバはそれほど目立たないけれど、金管アンサンブルではバリバリ活躍するのだ。


金管アンサンブル版もテューバ的には興奮度高くていいのだけれど、今後演奏する機会があるなら、管弦楽版もぜひやってみたいなと思わせるものがある。アマオケで「英国特集」の演奏会をやるならプログラムに加えてみたらいかがだろう?

Walton: 'SPITFIRE' PRELUDE AND FUGUE etc

Walton: 'SPITFIRE' PRELUDE AND FUGUE etc