Quartet

以前病気で長期入院していたとき、同室だった方(静岡在住のアマチュアチェリスト)から「NHKBSテレビで放映したQuartetという映画でテューバを演奏しているシーンがあった」とメールをいただいた。映画「シルクハット」でゲイリークーパーがテューバを演奏すると教えてくれたのもこの方だ。

私は残念ながら途中から観たのでテューバのシーンには遭遇しなかった。久石譲が監督&音楽をやっただけあって音楽は素晴らしいし、映像も美しさに対するこだわりが感じられた。

プロの弦楽器奏者が付きっ切りで演奏の演技指導をしただろうし、俳優の皆さんも必死に練習したと思うのだが、やはりどうしても演奏のシーンはぎこちなさが感じられて観ているのがつらかった。弦楽器は指の動きが細かいし大きく動かなければならないので難しいのだろう。

「グレンミラー物語」のジェームス・スチュアートはトロンボーンを、「五つの銅貨」のダニー・ケイコルネットを実に見事に演奏シーンをやってのけたが、管楽器はブレスが必須なのでブレスさえ曲に合っていれば様になりやすいのかもしれない。

とはいえ、本番に 遅刻する 楽譜を忘れる 弦が切れる等々オケ関係者が思わずニヤリとしたくなるエピソードを満載してくれたのには感激。久石譲の楽器奏者に対する愛情を感じた。

これからもテューバの関わる映画を発掘して「快楽」を味わっていきたいと思う。

そのためにはまずレンタルビデオ店に行ってQuartetを借りてきて最初から観なければ!

Quartet(カルテット) [DVD]

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