歌劇ローエングリンより「エルザの大聖堂への行列」

ワーグナー (編曲者不明)

ワーグナーの歌劇なのだから当然管弦楽なのだが、長大な物語のほんの一部分だけなので楽譜の入手が困難であり、アマオケで演奏されることはまず無い。

したがってアマオケに所属するようなかなりのクラシック通の人でも、ローエングリンの一部が「エルザ〜」として吹奏楽に編曲されて、しかも吹奏楽に携わる人なら誰でも知っているポピュラーな曲であることはほとんど知られていない。

テューバ的には、ロングトーンばかりの「白い楽譜」なのでつまらないかと思えばさにあらず、ワーグナー特有のこれでもかこれでもかと上にかぶさってくる旋律がじわじわとラストに向かってクレッシェンドしていくとザワザワと鳥肌が立ち始め、ラスト近くトランペットのハイトーンが終わってトロンボーンが八分音符の三連発でついに体中のアドレナリンが爆発!!!

じつに奥深い曲なのである。


ローエングリン*歌劇 [DVD]

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ブラスの祭典(2)

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