大人のポンセ・デ・レオン

2006年5月14日の出来事(その2)

そもそも今回の演奏会を聴きに行くきっかけとなったのは、2004年10月19日付で、中学生時代テューバを始めたばかりの頃の印象的な曲としてポンセについてのあれこれ当駄ログに記したところ、「ポンセなら今度演るよ、多戸さんも出るよ」との同郷の先輩である1952EUPHさんからの書き込み。

目的の第一はなんといってもポンセ・デ・レオンという小中学生向けの曲をプロアマ混成チームが演奏するとどういうことになるのかにつきる。

かつて所有していた大阪市音楽団のLPレコードに収録されていたポンセは中々の名演であったが、このような「大人の演奏」を生で聴いたらどうなんだろう?

実際本番では、曲の中間部で朗々と謳いあげる1952EUPHさんのユーフォを聴いたときは、中がゾワゾワときたものである。また、多戸さんをはじめとする元N響と現役N響の面々が要所要所に参加するという通常では考えられない布陣はまさに夢のようなひと時であった。

他にも「吹奏楽のための民話」「パンチネルロ」と、ある一定の年齢以上の方には懐かしくて感涙物の曲も演奏してくれたのだ。

素敵な時間を提供してくれたSウィンドアンサンブルの皆さん、関係者全員に感謝!

ウインド・スタンダーズ(3)

ウインド・スタンダーズ(3)

多戸幾久三と握手

2006年5月14日の出来事(その1)

時々我が「駄ログ」にもコメントしてくださる、1952EUPHさんという、現在体のアクシデントによりプロ廃業中&プロ復帰に向けリハビリ中のユーフォニウム奏者の方から、所属するアマチュア吹奏楽団の演奏会のお誘いがあり、聴きに行って来た。

演奏会の後、その1952EUPHさんの後についてゆき、打ち上げのような不思議な宴席に紛れ込み、中学高校は異なるものの同郷ということで共通の知人もおり、長時間大盛り上がりでいいかげんヘロヘロになった頃、お開きとなった。

で、店を出た所で、この吹奏楽団のトレーナーのひとりである、あの多戸幾久三氏が弟子の方々と、やはりヘロヘロに酔っ払って最寄り駅に向かって千鳥足。

1952EUPHさんが「多戸さん」と声をかけると「おお、1952EUPHか」と多戸さん。このチャンスを逃す手はあるまいと、すかさず1952EUPHさんが「彼らはテューバをやっています」と、私と私のテューバの先輩を紹介していただき、多戸先生と熱い握手を交わしたのだ。

tubaboy大感激!

でもお互いかなり「メートルの上がった」状態だったので、先生、覚えてないだろうなあ・・・。

「スターウォーズ」をトロンボーンのみで・・・


昨日、横浜を中心に活動しているトロンボーンアンサンブル「Mr.Bones」の演奏会を聴いた。 アマオケで私の隣にいる何人かがここのメンバーなので都合がつくときは聴きにいっている。聴くのは今度で5回目だ。 なんとちょうど一年前の5月4日もMr.Bonesの演奏会で、当ブログで紹介させていただいた。

3人から最高19人までの様々な編成、歌謡曲・演歌などの色物企画(かぶりもの、踊り、小芝居等)からジャジーな曲、ガチンコクラシックまでいろんなジャンルの選曲で、毎回私達を楽しませてくれる。

今回特筆すべきは、そもそも楽譜を手に入れることが困難(高価)で、かつ演奏そのものも大変で、アマオケの世界では、憧れてはいるが中々演奏するには至らないことで有名な「スターウォーズ」の映画音楽を、トロンボーンのみで演奏したことである。「のみ」と書いたが、トロンボーンが19人といったら、迫力はとてつもないのだ。
原曲はフルオケなのだから、本来弦楽器がパラパラっと弾くところを、スライドアクションでやったりするところは、驚異的で賞賛に値することなのだが、実際ステージを拝見すると、感心するより先に、笑ってしまう。(御免なさい!!)
今回は有名どころの4曲だけだったが、こんなに楽しめるのなら、是非全曲をやってもらい、スターウォーズ単独でコンサートをやってしまうというのはどうだろう。演奏する側はたまったものではないだろうが・・・。

昨年も書いたが、トロンボーンに興味のある方、トロンボーンの演奏ができる方、いつもトロンボーンの近くに座っている方、とにかくトロンボーンが好きな方は、Mr.Bones公式サイトhttp//www.sound.jp/bones/と、サイトの管理人のはてな日記 id:bones をご覧あれ。


スター・ウォーズ/ジョン・ウィリアムズ:スクリーン名曲集

スター・ウォーズ/ジョン・ウィリアムズ:スクリーン名曲集

演奏会後のビール

ついに本日演奏会本番。

ザンパ序曲
カルメン組曲
ドボ8

お手伝いの気軽さからか、わずか3回の事前練習でもう本番。毎回練習に参加している団員の皆様から見れば本当に申し訳ないことであるが、本人としては精一杯気合を込めて演奏させていただきました。本番に出た音で判断していただきたい。まあまあかな!

それにしてもドボ8ってよく「田舎臭い」と言われるけれど、中々味わい深い良い曲だとあらためて思う。残念ながらテューバの出番のない3楽章は、行った事はないけれど「古き良き東欧」と言う感じでしみじみと感慨に浸れる。もう聴き入ってしまった。そしてその余韻を打ち破る4楽章冒頭のトランペットの溌剌としたファンファーレ。うーん痺れる。テューバ奏者が聴衆モードから演奏者モードに切り替わる瞬間である。

本番終了後は勿論「おいしいビール」が待ち受けていた訳なのだよあんた!
ある意味、この瞬間を味わいたいが為にそれまでの練習本番が存在するがごとくに・・・。

ドヴォルザーク:交響曲第8番

ドヴォルザーク:交響曲第8番

歌劇ザンパ序曲

このエロールという日本ではあまり聞き慣れない作曲家の曲であるが、私にとっては中学・高校の金が無くてレコードが買えなかった時代にNHKFMの「朝の名曲」という番組は有難いものだったし、この番組のオープニング時のテーマ曲だった「ザンパ」を演奏できる喜びはまたひとしおである。

昨日はじめてザンパの合奏練習に参加できた。尤も私にとっては本番前ラストのザンパ練習なのだけれど・・・。

毎日の通勤時に、楽譜を手のひらサイズに縮小コピーしたものを見ながら音源を聴いたので、音の入りのタイミングは憶えたし、実際に楽器を演奏してなくても半ば暗譜していたような状態にはしておいた。

オフィクレイドの楽譜なので、音域が高いのではと心配していたのだが、なんとか自分の実力で「こなせる」範囲だったので安心。しかも実際に音を出す部分があまり多くなく(トロンボーン3番やティンパニの補強といった感じ)、病み上がりの私としては正直ありがたかった。

例の「朝の名曲」のテーマの部分は超プリティな感じだし、軽快で安易なイメージの曲で演奏会のオープニングにはピッタリの曲なのだけれど、どうしてどうしてクラリネットのソロがたくさんあって、その奏者の実力が試されるし、既定のテンポでやろうとすると、弦の皆さんの実力が問われる、ちゃんと聴かせようと思ったらとても大変な曲であることがわかった。

「朝の名曲」のテーマ曲は、それ自身が名曲であった!!

運命の力?オペラ序曲集

運命の力?オペラ序曲集

8ヶ月ぶりの合奏

昨年の7月23日(本番の最中に地震!)の演奏会以来、テューバの音出しをしていなかったのだが、ついに本日、間近に迫ってきた演奏会を前に、合奏練習に参加した。

予め楽器のメンテナンスはしておいたのだが、なにぶん自宅での音出しはできないので、早めに練習会場に行き、恐る恐るソ(G)の音から始まり半音づつ上下に移動させてウォーミングアップ開始。

8ヶ月ぶりではあるものの、なんとかなりそう。金管楽器の奏法は、自転車の乗り方同様、頭と体に染み付いているらしい。

幸いにも本日の予定は何度も本番の経験がある「カルメン組曲」と「ドボ8」なので「さらう」必要も無いため、アッという間に合奏の「勘」を取り戻した自分にビックリした。

ああ、やっぱり合奏っていいものだなあとしみじみ思った。
これから演奏会本番まで1ヶ月程、再びテューバな生活を楽しむことができる。オケの皆さん、こんな私でも使っていただいて感謝感激しております。
尤も、私が病み上がりであることを知っている楽団員は殆どいないけれど・・・。

The Chicago Principal

First Chair Soloist Play Famous Concertos (Dig)

First Chair Soloist Play Famous Concertos (Dig)


2005年1月21日付の当ブログの拙文にコメントをいただいた、yimamuraさんとfrddieさんの指摘により、かつて私が所有していた幻のLPレコードのテューバソロ奏者がジェイコブスであったことと、その音源がCD化されていることがわかった。

遅ればせながらつい最近このCDを入手して聴いてみた。

おお!間違いなくこの音!懐かしい!!
完璧なテクニックと音程というわけではないけれど、どこか哀愁漂う渋い演奏。そしてバックをサポートするシカゴ響の緊張感のある演奏。素晴らしい!

20年前、いくら無知とはいえ、そんな貴重な演奏のLPレコードを相模原のディスクユニオンに売ってしまった阿呆な私がいたのだ。
yimamuraさんとfrddieさん、本当にありがとうございました。